何も言わなければ良かった
向き合うだけ互いを擦り減らす
そうやって遠くへ突き放してった
再生を願って
次の場所を探しては
求める方が身勝手と
どちらから先に手を離してく
解り合いたいなんて我儘を
許せる余地は誰にも無い
与えられる時を待ったまま
人はいつでも独りで
傷が痛いと叫んでいるだけ
差し伸べた筈のこの手が
貴方を傷つけてしまうなら
自分に何か出来るなど
思ったことが間違いなのか
もう手遅れだと気づいた
その時には既に遅かった
遠ざかる影を見送る
これが最後じゃあまりに惨めだ
気だるく流れ去っていく
命のその一瞬が
二度と戻らないものだと
自分では気付いているのに
求める方が身勝手と
どちらから先に手を離してく
解り合いたいなんて言葉だけ
霞んで見えてしまう
差し出して
傷付けて
緩やかに壊れた
心は傷が痛いと叫んでいるだけ
自分は不幸な人間だって
誰にも理解されないだって
そんなの当たり前だと
考えてはみなかったのか?
思うばかりで
動けないままの毎日が
命を削り落とす
今日ですら見失っているというの