ひとりぼっちのぼくに声かけてくれたあの日から、ずっと、ずっとね、きみがすきだよ。一番後ろのぼくを振り返ってくれた、ぼくの眼を見て微笑む、きみがすきだよ。
ぼくは透明人間で、誰にも見えないはずなのに、どうしてぼくを 見つけだしたの? きみがすきだよ。
みんなといると冷たい時もあるけど、ふたりでいると優しい、きみがすきだよ。のろまなぼくの腕を強く引いてくれた。鈍い痛みが残って、きみがすきだよ。
ぼくが半分つれない顔だと、楽しくないと叱ってくれたよね。ぼくのためだと。きみがすきだよ。
嫌なことがあった日は、ぼくに隠さずに全部ぶつけて来てくれる。受け止めなくちゃ。きみがすきだよ。新しい仲間が出来たら、ぼくに構わず走り出す背中。その真っ直ぐさが、ぼくはすきだよ。
ぼくは透明人間で、誰にも見えないはずなのに、どうしてぼくを見つけだしたの? きみがすきだよ。