じゃなきゃわざわざ手を貸さないし、
悲しむこともない。
静かな横顔で動く街の光を見て
ここはあたたかい、寒くないし、
傷つくこともない。
ジオラマの中に根を張る、ささやかに。
窓塞ぐカーテン 日の光が
壁に這いつくばって
疑う余地もなくそばに影を作っていて綺麗
ねえ今の僕は しあわせ?
色褪せる しあわせの定義は それぞれ
ずっと留まりはしない
踏み出したなら、もう帰れないし、
元には戻らない。
ふりかえることは進むよりも苦しい
心は見えない。見せられないし。
誰にだって貸せない。
流れる時の結び目に街のノイズ
かき消されそうね 埋もれるようね
すりへらして生きて
繰り返す日々のあいだに君がくれたよ 見て
ねえ今の君は しあわせ?
色褪せる。しあわせの定義はそれぞれ
でもここにもあった