当たり前の話でいいよ 近頃は聞けないから
この世の寿命がどうとかより 昨日の晩ご飯とか
遠いところでばかり生きて ほんとうにご苦労様
頭と右手ばっかじゃなく たまには腰も使ってさ
今日もどっかでしゃがれ声は言う 「近頃の若者は…」
きっといつの世も老いぼれはそう かれこれ何世紀前から
普通って何なの?どこにあるの? 必死でもっともな顔
気の毒だけどすぐそこに 君の信じる世界だよ
60億個の当たり前の中で 365個の出逢いの中で
僕は作ってる 大事にあっためてる 吹き飛ばされそうな
その1個を今も育ててる
お金がほしいと誰かが言う 終わらないエコノミー
不景気、為替相場大荒れ模様 世界中でハーモニー
地球を3個も買えるお金 両手に抱えてもなお
どこで何やってるんだ宇宙人 早く取り立てにきてよ
誰かほら、ちゃんと言ってやってよ その君の笑顔は
誰かの悲しみで生まれ 絶望で花開くと
宇宙の片隅に追いやられた この名もなき世界の当事者
仕方なしに自らを名付けたか弱き者
60億個の正しさの中で 365個の戦いの中で
僕は守ってる 大事に育ててる 僕だけが知る正解に丸をつけてる
60億個の当たり前の中で 365個の出会いの中で
僕は作ってる 大事にあっためてる 吹き飛ばされそうな
その1個を育ててる
当たり前の話でいいよ 近頃は聞けないから
この世の寿命がどうとかより とっくに終わってるってさ
[ Romaji ]
日常の小さな出来事を大切に抱え込みながら、それでも世界の喧騒に負けずに一つの光を育てようとする姿が伝わってきて、読むうちに胸の奥が静かに震えました。昔は誰かの基準に振り回されて戸惑ったことがあっただろうと想像でき、その経験が今の慎ましい強さを育んだのだと受け止めました。現在は「当たり前」と呼ばれるものに疑問を持ちつつ、自分だけの正解を見つけて守ろうとする意志がはっきりしていて、だからこそ言葉に真実味がありました。社会の大きな問題や不安定な状況が描かれている場面もありましたが、それに押しつぶされずに誰かの笑顔を守ることを選ぶ優しさが際立っていました。表現は時にユーモアを含み、時に鋭く切り込むので読み手の感覚を揺さぶります。結局は小さな出会いや日々の積み重ねが大切だと教えられ、読むとそっと誰かに手を差し伸べたくなる気持ちになりました。