言いたいことなど特にはないけど
知りたいことならいくらでもあるんだ
宇宙が生まれる前の話とか
あの日君がのみ込んだ言葉とか
いつか聞かせてよ
言いたいことなど特にはないけど
往きたいとこならいくらでもあるんだ
ゴルゴダの丘とか この世の向こうとか
往き方も忘れた想い出の場所とか
いつか聞かせてよ
僕に見せてよ
ちゃんと教えてよ
なんでこうなの?
なんでそうなの?
ほら、隠さないでよ
言いたいことなど特にはないけど
一つや二つなら僕にもあるんだ
知りたいことならいくらでもあるけど
本当に知りたいのかどうかは 知らない
ずっと黙ってて
隠しておいて
答えは言わないで
なんでこうかは
なんでそうかは
お願い謂わないで
知れば知るほど
見れば見るほど
聞けば聞くほど
行けば行くほど
弾けば弾くほど
会えば会うほど
やればやるほど
なんでそうなの?
[ Romaji ]
言葉にしないで知りたがる気持ちがくっきり伝わってきて、胸がざわつきました。昔は何でも素直に聞けた場面があったのだろうと想像しましたが、今は問いを重ねるほどに迷いが増えたように思いました。大きなことや小さなことを並べてみせる一方で、本当に答えを求めているのか分からないという葛藤が誠実に描かれていて、読んでいて考えさせられました。隠されたことを見たい気持ちと、知らないままでいたい気持ちが同居している様子が切なくて、でもその混ざり合いが人の好奇心や優しさを育ててきたのだと感じます。今は静かに耳を傾けて、少しずつ確かめていきたいという気持ちが強まりました。