もしも雪の国が
私のふるさとだったらいいな どうしても
そして丘の上の
レンガ造りの家ならばいいな
煙突が高ければいいな
どこからでもわかる
屋根に上って遠くを見わたせば
空がシュガーをふるいにかけている
イヴの夜までに間にあうように
Christmas Cake
もしも雪の国に
あなたと帰ってゆけたらいいな 二人して
そしてドアを開けて
両親に会ってくれたらいいな
ほほえんでテーブルについて
プレゼントをほどく
汽車は凍った小川を横切って
広い銀色野原を急いでる
まるで立体の
Christmas card
それはあなたからもらったはじめての
不思議なカードの向こうの雪景色
屋根に上って遠くを見わたせば
空がシュガーをふるいにかけている
汽車は凍った小川を横切って
広い銀色野原を急いでる
[ Romaji ]
雪景色を立体的に描き出す映像詩のようなやわらかな語り口が印象的で、ページをめくるように情景が次々と浮かんできます。幼い頃の夢想が現実と重なり合う描写は郷愁を誘い、過去に抱いた無邪気な願いを今も大切にしてきたことが伝わってきましたが、現在はその記憶をそっと抱きしめて穏やかに歩もうとする気配が感じられます。レンガの家や凍った小川といった細部が手触りを与え、音や光の扱いが巧みで情景の奥行きを生んでいました。全体に漂う優しい色合いが心を和らげ、何度も思い返したくなる魅力がありました。