祭り花火が 波間に消えて
秋をとばして また冬が来る
そんなに故郷(こきょう)が 嫌(いや)ですか
それとも私が 嫌(いや)ですか
ねえ あなた… 逢えたらあげるこの命
みなと氷雨に打たれても 燃える火の女
波止場通りの 辻占師(つじうらない)に
忘れなさいと 叱られました
あきらめましょうと 髪を切る
あきらめきれずに 爪を噛む
ねえ あなた… 逢えたらせめて泣かせてよ
みなと酒場で酔いしれて 燃える火の女
遠く離れりゃ 他人だなんて
嘘っぱちだわ 演歌の歌詞は
一生惚れてちゃ 駄目ですか
死ぬまで待っても 駄目ですか
ねえ あなた… 逢えたら抱いて折れるほど
みなと育ちは深情け 燃える火の女
[ Romaji ]
港町の冷たい雨に打たれながら、帰らぬ人を待ち続ける執念に近い深い愛情を感じました。髪を切っても爪を噛んでも消えない想いが、激しい炎となって冬の海を赤く染めているようです。他人だという言葉を嘘だと一蹴し、一生惚れ抜くことを誓う姿には、港育ちらしい一本気な情熱が宿っていました。どんなに叱られても死ぬまで待つという一途な叫びが、酒場の喧騒を突き抜けて、凍てつく波止場に切なく響き渡ります。