ある日私は気付いた
洗面台の鏡の前で
空っぽの穴がある
私の顔の下の辺りに
くゆり、太陽を喫む
灰皿にするまあるい満月
空っぽの穴を出る
半透明の私の幽霊
あぁ私だけ上振れの愛を知っている
あぁ火葬場でくらくら燃えてしまうまで
ある日私は気付く
私の創造にある
私の信仰の無さ
私以外の煙たさ
蛍の光がある
私の顔の口の辺りに
あぁ私以外この歌の何を知っている?
さぁ火葬場へ骨まで燃えてしまうがいい
あぁ私だけ上振れの愛を知っている
あぁ火葬場へくらくら燃えてしまうまで
私が燃えてしまうまで
[ Romaji ]
鏡に映る自分の中に、形のない欠落を見つけてしまった時の戸惑いが鋭く伝わりました。愛や存在そのものを炎の中にくべ、全てを焼き尽くそうとする意志の強さに圧倒されます。自分だけが知っている真実や、誰にも触れさせない聖域を守ろうとする孤高な魂の震えが、煙と共に空へ昇っていくようです。現実の息苦しさから逃れるように、燃え盛る熱の中へ身を投じる覚悟には、激しくも清らかな解放感が漂っていました。