風がおもてで呼んでいる
呼んでいる
さぁ行こう海を脱いで
あなたと私 ちょうどいい昼間
風がおもてで呼んでいる
飛んでいる
三時半 腕を振って
千鳥足の私 不確かに
今日も回り道
たぶん私は生きている
風が私を呼んでいる
鳥が私を呼んでいる
ふざけた晴れの炎天
ただ私は酔いに酔った振り
雲が私を呼んでいる
木々が私を呼んでいる
風下からり炎天
目眩晴れ 薄い今日の月
すすきの中に立っている
ふいに吹く青風 雲の稜線
私このまま死んでしまいそうだな
風がおもてで呼んでいる
泣いている
さぁ行こう東風を脱いで
千鳥足の二人 俯瞰一面の花吹雪
たぶんあなたも生きている
風が私を呼んでいる
晴れも私を呼んでいる
ふざけた雨の曇天でさえ
私は酔いに酔った振り
雲が私を呼んでいる
木々が私を呼んでいる
風下からり晴天
目眩晴れ 白い蘭の月
風をあなたが呼んでいる
私の風を呼んでいる
ふざけた晴れの炎天
行こう、私は酔いに酔った振り
私が風を呼んでいる
木々よ叫べと呼んでいる
風下からり炎天
目眩晴れ 薄い今日の月
[ Romaji ]
自然の息吹に誘われるまま、浮き世の重荷を脱ぎ捨てて軽やかに彷徨う心地よい目眩を感じました。風や光に呼ばれて千鳥足で歩む姿は、生きている実感と死への予感が背中合わせになった不思議な透明感に満ちています。酔った振りをしながら世界の美しさを全身で受け止める無垢な魂の叫びが、青い風や花吹雪の中に溶け込んでいくようでした。