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櫂|ヨルシカ 歌詞

櫂 ヨルシカ
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「櫂」歌詞


[よみ:かい]
歌手:ヨルシカ 作詞:n-buna
作曲:n-buna
アルバム「二人称」収録曲

スクロール:[遅] [中] [速]
サイズ:[あ] [あ] [あ] 配置:[左] [中] [右]
私が離れた 幽体離脱
行く当てはないのでしょうが
美しい蝶の羽根を手に入れたみたいだ
心が離れて 幽体離脱
春風の感触がして
少しだけ太陽を見ていた

私が離れた 幽体離脱
海まで行きたいのですが
悲しみに秋の日差しが隠れたみたいだ
身体を離れて 幽体離脱
春風に舞うのでしょうか
絵の具が溢れていく絵のように

貴方の櫂を貸して
悲しむように漕いでゆくだけの
私の錨を知って
波よ止まないでくれ

私の恐れた知らない人
私を笑った人が
波の美しさに死んでしまったらいいのに
私を離れて 幽体離脱
海まで向かったのですが
身体を忘れてしまった私がいました

貴方の櫂を貸して
名もないままに死んでゆくだけの
私の声を知って
波よ止まないでくれ

私の声よ行って
海を呑み干す千の鳥になれ
私の痛みを知って
波よ

貴方の櫂を貸して
悲しむように漕いでゆくだけの
私の錨を知って
波よ止まないでくれ

止まないでくれ


櫂の一言メモ

現実の身体から心がふわりと浮き上がり、静かな海や春風の中へと溶け込んでいく幻想的な浮遊感に包まれました。世間の冷たい視線や痛みから逃れ、名もなき存在として自由を求める切実な願いが、波の音のように心へ寄せては返します。悲しみを漕ぎ進めるための道具を求める孤独な祈りが、広大な風景描写と重なり合って非常に美しく響きました。深い傷跡を抱えながらも、最後には千の鳥のように力強く羽ばたこうとする生命の叫びが、いつまでも余韻として残りました。

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