小さかことで喧嘩ばして
箸もつけんで残しとる
冷めた煮(に)物(もん)ば
ひとくちだけでも食べんね
あんたは言葉にすっとが苦手やけん
うまかって聞いても返事もせんで
黙ったまんまの仲直りやね
ねぇ 好いとっと 好いとっと
あんたのよかとこ悪かとこ
ねぇ 好いとっと 好いとっと
ぜんぶぜんぶば好いとっと
反対された二人やけん
戻らんって言うて泣かしたね
心配せんでと
たまには電話もかけんばね
あんたは強気で弱気で頑固やけん
きつかことも腹ん中におさめ
黙ったまんまの深酒せんで
ねぇ 好いとっと 好いとっと
あんたが泣いても笑(わろ)うても
ねぇ 好いとっと 好いとっと
ぜんぶぜんぶば好いとっと
ねぇ 好いとっと 好いとっと
あんたのよかとこ悪かとこ
ねぇ 好いとっと 好いとっと
ぜんぶぜんぶば好いとっと
あんたはぐい呑み
うちはお猪口
あんたはうちを好いとっと?
[ Romaji ]
不器用な相手の全てを「好いとっと」という温かい言葉で包み込む、深い慈愛に満ちた内容でした。喧嘩をしても煮物を勧めるような日常のさりげないやり取りに、言葉以上の絆がしっかりと息づいています。弱さも頑固さもひっくるめて愛し抜こうとする覚悟が、親しみやすい方言と共に心に優しく染み渡りました。