忘れ得ぬ日々よ
何処(いづこ) 流れ着く
夢路 はぐれては
私 泣いています
花の嵐行き
褪せた 道しるべ
天(そら)へ心寄せ
貴方待っています
さざと 風波(かざなみ)立ち
白む明けの帳
哀し月の庭に
照りつく陽炎
千切れ雲教え
私泣いています
風に便り乗せ
一人待っています
月よ 淡き月よ
何故に 涙落ちる
恋は道の遥か
帰らぬ旅人
忘れ得ぬ日々よ
何処(いづこ) 流れ着く
夢路 はぐれては
私 泣いています
[ Romaji ]
再会を待ちわびる切実な孤独感と、夜の静寂に溶け込むような情景描写に深く引き込まれました。かつて共有した睦まじい時間は過ぎ去りましたが、現在は儚い月影を背に再会を強く熱望しています。自然の移ろいに自身の揺れ動く心情を重ねる筆致が非常に雅やかでした。静謐な空間に漂う、一途な想いの深さに心が洗われました。