メンタルレンタルの一言メモ
自己嫌悪や劣等感に苛まれ、出口のない葛藤に沈んでいた過去を、全く異なる他者の視点を「借りる」という斬新な発想で克服していく軽快な展開に驚かされました。現在は自分探しの迷路をあえて放棄することで、かえって真実の自分へと接近していく爽快な悟りの境地を見事に提示しています。欠点だらけの自画像を抱えつつ、眩しいほどにポジティブな他人の思考を心に住まわせ、過酷な現実をサバイブしようとする逞しい知恵が非常にユニークでした。個性の有無を問う周囲の騒音を軽やかに受け流し、強がりも弱さも全てを連れて歩き出す直向きな勇気に深い共感を覚えます。混迷を極める時代の中で、借り物の強さを武器にしながらも、独自の足取りで一歩ずつ進みゆく佇まいが至る所で鮮やかに炸裂していました。