蟲の一言メモ
ざわつく声や小さな囁きが耳もとで繰り返されるようで、心がぎゅっと締めつけられましたが、その苦しさの中にもどこか冷静な観察があって面白く感じました。以前は逃げ場が見つからずに身をすくめていたことがあっただろうと想像しましたが、そうした経験が今の鋭い感受性を育てたのだと思います。現在は鏡の中の自分と向き合いながら、時に虫のような不安に押しつぶされそうになりつつも、ほんの少しの希望を探している様子が伝わります。言葉は時に荒々しく、時につぶやきのようで、読んでいると胸の奥で小さな波が立ちました。逃げ出す力が足りないと感じる一方で、壊れた扉の向こうに別の世界があるかもしれないという淡い期待も残っていて、その混ざり合いが切実で印象的でした。