オーガンジーの一言メモ
透ける布を通して誰かの心をのぞきたくなるような、ちょっといたずらっぽくて切ない気持ちが伝わってきて、読んでいると胸がきゅっとなりました。相手の本当のところを知りたがる気持ちと、それを怖がる自分が同時にあって、昔は素直になれずに戸惑ったことがありましたが、今は少しだけ勇気を出してみようと思える場面もありました。期待と不安が入り混じるときに見せる小さなわがままや、甘えたい気持ちが素直に表現されていて、読んでいる側もつい応援したくなります。曖昧な関係に戸惑いながらも、相手に近づきたいという願いが強くて、そのために自分を少しだけ変えてみた過去が思い出されました。強がりを言いながら本当はそばにいてほしいという素直な望みがあり、だからこそ相手の反応に一喜一憂してしまう様子が愛おしく感じられます。言葉遊びのような軽やかさと、胸に刺さる真剣さが同居していて、読む人の心をやさしく揺さぶる作品でした。