空っぽのブリキの箱
書きかけの月面旅行
腹ん中 声をくらべ
明日の夢 思い出した
片っぽが脱げてるまま
回り続ける世の中
当たったら当たったでまた
別の日が来るんだろう
あたまわるいから
おとなになれないの
たわいもない
はなしをしてたいな
ね、
たんたんたんたんたんたんたん
ただ淡々 たんと
たんたんたんたんたんたんたん
ただ生きていたいね
たんたんたんたんたんたんたん
ただ淡々 たんと
たんたんたんたんたんたんたん
ただ死ぬまで辛抱
[ Romaji ]
空っぽの部屋でぽつんと考えごとをするような静けさが伝わり、読んでいると肩の力が自然に抜けました。大げさでない日常の悩みや小さな夢を正直に語る口調が親しみやすく、子どもでも想像しやすい表現でした。世の中の動きに振り回される心の揺れが素直に描かれていて、完璧でなくてもいいというやわらかな慰めを感じます。繰り返す言葉のリズムが心地よくて、淡々と生きる決意やちょっとしたあきらめが混ざる様子が伝わってきました。読後にはほっと一息つける安心感が残り、誰かとただ一緒にいたいという気持ちをやさしく思い起こさせる文章でした。