意味はないよ。
ただ、眺めてただけさ。
君とずっとくだらない話がしたいよ。
とっくのとうに終電ならないし、
街の隅っこは僕らだけのもの。
愛でいて、呆れるほどに。
愛でいて。
あぶれる僕ら、海月の糸が抱き寄せるように。
淡く滲んだ針の記憶。
機微がないの。
また、はだけてくだけさ。
君じゃないと芽が出ない花壇があったから。
スキップしながらのキスと、
いくつもの路地と愛撫と、
分割払いのシャワー、嘘をつく多面鏡、
ありふれた悲劇達よ。
君ならいいよ。
僕は君だからいいよ。
全ての愛はラッキーだ。
全ての愛はラッキーだ!
なら、孤独は?猛毒か。
でも得か、
君で死ねるんなら。
意味はないよ。
ただ、眺めてただけさ。
君とずっとくだらない話がしたいよ。
とっくのとうにふりだしなどないし。
街の隅っこは僕らだけのもの、
僕ら駆けてゆこう。
愛でいて、君はずっと。
愛といて。
解け出す僕ら、痛みなら消えた。
きっと同じように、
指先がほら馬鹿になって。
こんな喜び、いつか消えてしまうよ。
だけど、君がいいよ。
だって、ここにはないよ。何にもないよ。
だけど君がいいよ。
[ Romaji ]
夜の街でふたりきりの時間をじっと見つめるようなやさしい気持ちが伝わってきて、読んでいると穏やかな笑顔が浮かびました。何気ない会話やささいな仕草に幸せを見つける目線が素直で、飾らない愛情が胸に届きます。ときに不安や孤独を感じながらも、相手と一緒にいることでそれが和らいでいく様子が温かく描かれており、読み手もほっと安心させられます。言葉にしない日常の断片を大切にする心が奥行きを作っていて、過ぎ去る瞬間を惜しむ気持ちと今を大事にする決意が同時に感じられました。繰り返しの表現が歌のリズムを作り出していて、読んだ後には一緒に歩きたくなるような衝動が湧きました。甘くも少し切ない感情を包み込む誠実な眼差しがあり、誰かを思うことで自分が強くなれるという希望をそっと抱かせてくれます。全体を通して素朴な言葉で紡がれた親しみやすさがあり、穏やかな夜に誰かと寄り添いたくなる気持ちをやさしく後押ししてくれました。