雨が病んで
ぼくの声は誰にも届かない
意味が凪いだ
白い部屋でひとりうずくまる
ぼくらは
どうして
それぞれの靴で
歩き出すのだろう
光る
ゆらめいている
祈りは
二相系の愛だ
嘘みたいに
晴れわたる空の下で
ぼくは今でも
この靴を脱げないでいるよ
ぼくらは
どうして
それぞれの道で
旅しだすのだろう
光る
わがままでも
残像よ
まだ消えないで
大事なことはいつでも
忘れてしまうばかりで
大事なことはいつでも
忘れてしまうばかりだね
光る
ゆらめいている
ほどかれた
指をかざしながらさ
光る
ゆらめいている
祈りは
二相系の愛だからさ
[ Romaji ]
静かな雨の中で自分自身と向き合うような繊細な空気が広がります。届かない声や歩き出す靴の描写が心に残り、孤独と希望が混ざり合う感情が丁寧に描かれています。消えそうで消えない光が優しく揺れ、忘れてはいけないことを思い出させてくれるようです。過ぎた日々を悔やむよりも、今の自分を受け止めるような穏やかな優しさがあります。ふと立ち止まるような静けさと、前へ進もうとする意志の両方が感じられ、読んでいるうちに心が落ち着いていきます。祈りのような言葉が静かに胸に響き、透明で儚い世界が美しく浮かび上がりました。読むほどに心が静まり、やさしい余白が残るような作品でした。