おはら祭りの踊(おど)り連(れん)
手と手が触れたその後に
真面目な顔で誘われた
天文館の居酒屋の
くぐる暖簾に人並みの くぐる暖簾に人並みの
夢を見ました 夢を見ました
恋女房
薩摩隼人(さつまはやと)と胸張って
生きる貴方に恋心
ほかにもいい女(ひと)いるくせに
お前は俺の宝物
嬉しがらせた憎い人 嬉しがらせた憎い人
泣いて明かした 泣いて明かした
夜もあった
三歩下がって 影踏まず
薩摩女(さつまおんな)の鏡だと
ほめて夢中にさせたひと
一緒になってくれたなら
かわいい女房になれたのに かわいい女房になれたのに
今は笑って 今は笑って
おはら節
[ Romaji ]
鹿児島の情熱がそのまま息づいたような恋の物語です。おはら祭りの賑やかな景色の中で、ふと触れた手が運命を動かしていく様子に胸が高鳴ります。薩摩隼人への尊敬と恋心が交わり、強さと優しさが同居しています。泣いて笑って、それでも誇りを持って生きる女性の姿が鮮やかです。昔ながらの夫婦像を思わせる言葉遣いが心地よく、時代を越えても変わらない愛のかたちを感じます。かわいい女房になれなかった切なさの中に、微笑みを残す余韻が美しく響きます。人を想うことの尊さを、穏やかな旋律とともに教えてくれるようです。