私が着いたのは ニューオリンズの
朝日楼という名の 女郎屋だった
愛した男が 帰らなかった
あん時私は 故郷(くに)を出たのさ
汽車に乗って また汽車に乗って
貧しい私に 変わりはないが
時々想うのは ふるさとの
あのプラットホームの薄暗さ
誰か言っとくれ 妹に
こんなになったら おしまいだってね
私が着いたのは ニューオリンズの
朝日楼という名の 女郎屋だった
[ Romaji ]
異国の街でひとり立つ場面が目に浮かび、寂しさと強さが同居しているように感じました。私は胸が締めつけられる思いを抱きましたが、語り口は素直で分かりやすく、心に残る余韻がありました。列車の揺れや薄暗いホームの風景がやさしく触れ、誰かに話したくなる気持ちが芽生えます。助けを求められない切なさがありましたが、小さな希望が差しているのも見えます。妹や故郷を思う場面に人間らしい温かさがあって、静かに前を向こうとする力が感じられました。夜の灯りや街のざわめきが背景にあって、孤独の中にも誇りが残るように思います。過去の選択に迷いがあったことがうかがえ、現在は小さな一歩を踏み出そうとする意志が見受けられます。やさしい言葉や手があれば救われるだろうと考え、読む人の心が温まる表現でした。