踊の一言メモ
照明が瞬く空間で身体が反応する感覚が鮮やかに伝わり、鼓動が速まるたびに心の奥にしまっていた感情が揺れ動くのを感じました。過去に抱えていた引け目や戸惑いを抱えていた時期があったと認めつつ、今はそのもやもやを音と動きでほどいていくような手応えがありました。掛け声や合図が連なって場が一つになる瞬間には安心感が生まれ、同時に表層の陽気さが影を隠していることにも気づかされます。高低差のある展開が次々と感覚を刺激し、抑え込んでいたものが一斉に表出する瞬間は清々しさを伴っていました。互いの存在を頼りにして痛みを分け合う描写には温もりが宿り、しかしふとした瞬間に訪れる不安が完全には消えないことも示されていて、その揺らぎが作品に深みを与えていると感じます。終盤に向けて力が蓄えられていく流れは力強く、聴き終えたあとに新たな活力が生まれるように思えます。