反射的に伸びた僕の手は
空を勢いよく切っただけだ
瞬間的にわかった絶望的な状況だ
電気信号行き交う神経
鼓膜に響く鼓動が強く世界の音を掻き消すんだ
遊び出す時間、やけにのろまに無力な俺を揶揄う
僕を遠くへ遠くへと
あなたの元へと連れ出してくれないか
とっくのとうに止まっている
あなたの時間を取り戻したいんだ
今になって気づいた意味がないと分かった
ここにないもの探したって
キリがないと気づいたあって欲しくなかった
逃げるように目を瞑るしかないや
手に汗握る目は泳いでるまだ言えることあろうか
僕を遠くへ遠くへと
誰も知らない場所へ連れ出してくれないか
とっくのとうに止まっている
あなたの時間と重なりたいんだ
ただ、今あなたの側に居たいだけだ
“ただいま”あなたの口から聞ければ
それさえできりゃいいんだ
あなたがいればいいんだ
僕を遠くへ遠くへと
誰も知らない場所へ連れ出してくれないか
とっくのとうに止まっている
あなたの時間を取り戻したいんだ