ホーム > 歌手「は」 > 林原めぐみ > 薄ら氷心中 歌詞
ねえ、如何して目を合わさうともしないの。何故。屹度「直視に耐へない。」とでも云ふのでせう。だうせ。ぢやあ一体誰よ。こんな女にしたのは誰。ねえ、待つてゐたんだよ追つて来てくれるのをずつと。やつと会へたつてのに抱いてもくれないのか。一寸。あゝ人生ご破算。お前さんあんたの所為だつて。分かんないの。仕合せつて何。何れが其れだつてのよ。面倒臭いわ。脳味噌も腸もばら撒いて見せやうか。骨の髄まで染め抜かれた女をご覧なさい。好きよ大好き、皆あんたに上げる。いゝえ。嫌ひ大嫌ひよ、矢つ張り返して今直ぐ。なんて。まう遅いわ南無三。お前さんで出来てんだ、全部。分かつてんの。仕合せも、不幸も、刻一刻消え失せる。冷やこいやうで温かいこの手が、味わひ尽くしたわ。これ以上は何にも無いと思ふの。憎く可愛い人よ。痛いやうで気持ち良いお別れよ。過ぎ去つたあの日々。留めてゐるまゝの生命ごと終はらせて仕舞ひたい。薄らいで行くわ。私は独り法師。
アニメ「昭和元禄落語心中」オープニングテーマ
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