枯れた大地に降り注ぐ雨
いつの時代も変わることなく
生命(いのち)の灯火絶やさぬように
すべてを洗い流すように
そっと瞳を閉じて 耳を澄ませば
聞こえてくる 彼方(あなか)の叫びが
「生きとし生けるものよ 強く生きよ」と
恵みの雨が今日も生命を育む
乾いた風が空に吹き荒れ
嵐となりて災いを成す
この世のすべてを飲み込むように
我らを嘲笑うかのように
じっと身を潜め 瞳閉じれば
感じられる 彼方(あなた)の怒りが
「強きを求めるモノよ 弱き知れ」と
嘆きの雨が今日も命を育てる
そっと瞳を閉じて 耳を澄ませば
聞こえてくる 彼方(あなた)の祈りが
「運命(さだめ)られた生命の華よ 咲き乱れて美しく散れ」と
生きとし生けるものに分け隔てなく
生きてゆくことの意味を諭すかのように