なんにもない なんにもない
まったく なんにもない
生れた生れた なにが生まれた
星が一つ 暗い宇宙に生れた
星には夜があり そして朝が訪れた
なんにもない大地に ただ風が吹いてた
やがて大地に草が生え 樹が生え
海にはアンモナイトが生れた
雲が流れ 時が流れた流れた
ブロントザウルスが滅び
イグアノドンがさかえた
なんにもない大空にただ 雲が流れた
山が火を噴き 大地を氷河がおおった
マンモスのからだを 長い毛がおおった
なんにもない草原に かすかに
やつらの足音がきこえた
地平線のかなたより マンモスのにおいと共に
やつらがやってきた やってきた