隙孔(げっこう) 群(む)らす 怪(かい) 悉皆(しっかい) 痛(や)める 骰子(さい)
断罪(だんざい) 遁(のが)る 舞(まい) 赦(ゆる)さじ 断断然(だんだんぜん)
残骸(ざんがい)の 山(やま)に 縋(すが)り 幾千夜(いくちよ)に 歎(なげ)く
賢(さか)しらなり 有財和尚(うんざいかしょう)
金槌(げんのう) 打(ぶ)って 破壊(はえ) 静(しず)まり 鎮(しず)む 蓋(がい)
堕落(だらく)の 妲己(だっき) 乃(だい) 緩(ゆる)めじ 断断然(だんだんぜん)
今在(こんざい)の 沙汰(さた)に 見(み)たり 人間(じんかん)の 意力(いりょく)
倒(さかしま)なり 我(わが)が 負(ま)くとは
(卵(らん) 激(げき) 蒜(さん)) 名(な)を 借(か)りて
(卵 激 蒜) 為(な)す 蠧毒(とどく)
(卵 激 蒜) 訛偽(かぎ) 播(ま)いて
(卵 激 蒜) 撓垂(しなだ)れる
傾城(けいせい) 入魂(じゅっこん)の悔(く)い
其所(そこ)な 益荒男(ますらお)や どうか 放(はな)して 賜(たも)れ
斯(か)かる 手弱女(たおやめ)に 酷(こく)な 仕打(しう)ちと見(み)らば
(卵(らん) 激(げき) 蒜(さん)) 猶(なお) 在(あ)りて
(卵 激 蒜) 為(な)す 荼毒(とどく)
(卵 激 蒜) やれ 軈(やが)て
(卵 激 蒜) 項垂(うなだ)れる
警醒(けいせい) 信念(しんねん)の 凱(がい)