大人ぶって着飾ったり
褒められりゃ　ちょっと
謙遜してみたり
使いきれないくらい持ってたのに
「あの子よりももっと」
欲しがってたかも

光ってるもの
だけがやけに羨ましくって
なんにもない
ことがなぜか恥ずかしくなったよな
やっと気づいた
散々ぱら　言われてたこった
見た目じゃないところから
愛しさは　バレてく

もうひとりで生きていけるし
大抵のものは　そうね……
買えなくはないけど
「要るかな」
ちゃんと立ち止まれる
ゆとりが　欲しかったのかも

どんな外野に
「身の程を知ったんだ」
って　言われても
「足るを知っただけ」
ドヤ顔で返す勇気を

声の届く
ところが手のひら
溢さないように
聴かせるんだ

視線の届く
ところが手のひら
溢さないように
見つめてんだ

比べてると
なぜか胸が気持ちよくなって
なんでもある
そんなことで偉いと思えたから
やっと気づいた
単純だな　多くなくていいんだ
手のひらから溢れずに
愛しさが　映えてる

映えてる
手のひら

夏川椎菜「テノヒラ」歌詞

テノヒラ
[よみ：てのひら]