ただの気まぐれだと
悪びれもせずに
運命は席を立って きみの前から消えた
からっぽの椅子を見つめてた 喫茶店
あの日の雨は止まない
誰もが きみの 悲しみに
気付かず 通り過ぎたんだね
大きな傘で 迎えに行くから
小雨の丘
サビた弦に触れて 切らしてしまうように
無理に話し出そうとしたなら 崩れゆく
書き割りの都会 ホログラムの幽霊
孤独が見せた幻
誰かが きみを 探しても
気付かず 通り過ぎて行った
大きな傘で 迎えに行くから
帰ろう Lonely Ghost
ああ もどかしくなるほど
横顔が遠い
肩を抱き寄せて 歩き続けたら
やがて見えてくる
日差しの公園
つめたいアイスクリームと
海風のにおい
きみが帰る家
誰もが きみを 愛しても
気付かず 叫んでいたんだね
大きな傘で 寄り添いながら いま
帰ろう Lonely Ghost