いつか君と 紡いだネックレス
糸は痩せて 色も褪せた
着けようとした 瞬間ちぎれて
弾けたビーズ 呆気ない音
ひとつ ひとつ 糸に通しても
前と同じ 色に戻せない
まるで いまの僕らみたいに
気づかないうちに 色褪せていた
床の上 ビーズが散らばって
棚の裏に 転がってく
手を伸ばして つかみ取るけど
触れたらすぐ もろく砕けてった
割れた欠片は 見つからないまま
失くしたことも 忘れていく
ひとつ ひとつ 拾い上げても
どこか足りない 元に戻せない
僕らずっと 子どものままで
大人になんかならないはずだった
いくつもの どうしたって眠れない夜を越え
君のこと泣かせた日を いまも思い出す
変わってく 心ごと衰えた体が
変わらずに ひたすらに 君と会いたがってる
ひとつ ひとつ 糸に通しても
前と同じ 色に戻せない
褪せたビーズが 思い出させる
僕らの日々を 笑った声を