灰色になったまんま 歩いて行くんだ
汚れたポケットに宝石を詰めて
傷を濡らした雨避けるように
疲れた靴引きずって
前向きばっか賞賛された世界を
横目で舌打ちしてた
時が奪った情熱を
「大人になった」なんて言って
完璧な朝など何処にもないのに
砂の楽園を 濡れた手で創れ
泥にまみれた指先で指す未来
砂埃の中 閉じた瞼には
貴方の背中だけ焼き付いている
砂漠に描いた夢は蜃気楼じゃない
傷を抉った思い出ばかりが
身体を蝕んでいく
前書きばっか書いた未完結のストーリーを
横目で眺めてるだけ
星が詰まった感情を
「大人気ない」と嗤っては
諦めててばかりじゃ 何処にもいけない
臆病な愚か者のままでいい
砂時計の砂が墜ちるその日まで
どれほどの空 掴めるか 問いかけてみる
錆びた唇を噛み締めるほどに
遠く霞んでた夢も現実になる
痛み背負った道は蜃気楼じゃない
誠実と卑怯が混ざる世界
「そんなもんだよ」って頭では解ってるよ
裏切りに怯え 動けなくなる前に
手を差し伸べて 一緒に足掻きたい
貴方と
砂の楽園を 濡れた手で創れ
泥にまみれた指先で指す未来
砂埃の中 閉じた瞼には
貴方の背中だけ焼き付いている
砂漠に描いた夢は蜃気楼じゃない