カーテンの中 泣きじゃくった
月より遠い過去に
今でも心を抉られて
出せない手紙を書く
古い絵画のような
水彩の記憶 消せやしないから
「許したい」「許せない」の天秤の
上で僕ら生きてんだ
砂漠みたいな群衆で 呼ばれない名前の劣等感
張り付く笑顔 擬態化の虚像
まだ、ここに居ていいの?
言えない過去があったって
見えない未来よりマシだって
交わした約束の向こう 届きますように
歪んだ季節を花束に変えたくて
かすみ草の様な喜びをかき集め笑っていよう
見慣れた景色と握りしめすぎた希望たちに
霞みそうなメロディーよ どうか消えないでいて
時計の音に身を委ねて 重ねた月日でさえ
癒せない 消せない 痛みだと ひりつく空気が云う
ささくれたまま同情を
ねだる爪の伸びた指先に
張り合うだけの ハリボテの証明
まだ、ここに居なくっちゃ...
消えない傷があったって
言わなきゃなんて別に思わないで
名前など無い泥濘を 忘れないように
歪んだ視界を 花束で染めたくて
かすめとった わずかな喜びは 風となって消えてった
手放した理想と 身にまとう妥協のコーディネート
「それもまた人だ」って 君は笑ってくれた
夜露で濡れてるはなびら達
月明かり集め輝くよ
かよわい光を束に集め
何度も君を祝うよ
歪んだ季節を花束に変えたくて
かすみ草の様な喜びをかき集め笑っていよう
見慣れた景色と握りしめすぎた希望たちに
霞みそうなメロディーよ どうか消えないでいて