魔法は、解けましたシンデレラ。
今宵、第二章の幕開けです。
冒頭、一行に相応しい貴女様の台詞を。
「はい、どうぞ。」
あらあら、そんなお顔はお辞めに。
ただ、お手伝いしたいのです。
美しすぎるドレスには、賞味期限が付きものでしょう?
悪戯鼠は檻に戻しましょう。
夢はただの夢なのです。
―奇跡にはまだ時間がかかるの―
バビディブー!
ビビディバディ!
シンデレラ!
今宵の、“月は酷く綺麗です。”
冒頭、一行に相応しい
貴女様の泣き顔の様。
ビビディブー!
バビディバディ!
シンデレラ!
今宵、望むは“死んでもいいわ。”
真実の、舞踏会とやらの
入口はこちらです。
「はい、どうぞ。」
おやおや、ルシファーお気の毒様で。
失敗作の、二の舞です。
信じ続けりゃ願い事は、叶うって何方の言葉でしょう?
かわいそうな子にゃ蓋を落としましょう。
永久とは儚いものなのです。
―私の夢を邪魔するからよ―
錆びてるぅ!
ビビディバディ!
シンデレラ!
灰舞う髪、何よりも綺麗です。
中盤、一行も響かない
誰かさんの魔法の様。
痺れるぅ!
バビディバディ!
シンデレラ!
灰舞う、此処がやはりお似合いです。
真実の、舞踏会とやらの
本番はここからです。
「はい、どうも。」
リボン、フリル、馬車も、
メイク、召使いも、
貴女様のカワイイ顔には邪魔なだけ。
継母、偽姉妹、あの王子擬も、
全部要らないですね?
お任せ下さい。
バビディブー!
ビビディバディ!
シンデレラ!
今宵、私だけの姫となる。
終盤、一行も見逃さない
貴女様の泣き顔を。
ビビディブー!
バビディバディ!
シンデレラ!
今宵、ボクとキてネ、死ンデルラ!!!
『あなたは、誰?』とか寂しいなぁ
ボクは、ずっと昔から
「スキなのにっ。」