欠片ほどのその硝子に どんな景色映してたの
時に世界の声は小さくて 危うく聞き逃してしまう
思い出せるすべてなんてものは
人のすべてじゃない ほんの一部で
平らな紙にでも奥行きを足していきたい
そこで生きる君のために
さあ 扉を開いて
さあ 壁を乗り越えて
さあ 世界へ漕ぎ出せ
私たちは身軽なんだ
遠くまで走れる軽い靴
ポケットには小さなメモとペン
ひとまずそれさえあればいい
知っていたよ 未来だけは
何度だって書き直せると
からっぽの時だって そりゃあるさ
それでも進み続けるんだ
「もらったものばかり数えなくていいよ」って
心 そっと包んでくれた
ああ 忘れてしまうよ
ああ 君が眩しいのは
ああ キラめいているから
君と私……
かすかな声聞こえていた
風吹くある午後 この窓辺で
誰かに伝えたくて泣いたんだ
だって私は無力だった
だからきっと身軽なんだ
遠くまで走れる軽い靴
ポケットには小さなメモとペン
ひとまずそれさえあればいい
知っていたよ 未来だけは
何度だって書き直せると
からっぽの時だって そりゃあるさ
それでも進み続けるんだ