飛んでゆくよ風に 花びら吹き散らし
ねじれよじれ倒れ 花びら血に染めて
露の名残りはこぼれ落ちて
偽りの肌に燃えた夜よ
合わせ鏡のくもりに映る
姿影さえ見えなくなって
飛んでゆくよ風に 花びら吹き散らし
ねじれよじれ倒れ 花びら血に染めて
花びら血に染めて
乱れ散るよ風に 花びら空に舞い
悶え狂い荒れて 花びら血を噴いて
恋のしずくは渦となって
惑い溺れた悔恨の夜よ
くれない映す池の水面に
月のかけらの行方は知れず
乱れ散るよ風に 花びら空に舞い
悶え狂い荒れて 花びら血を噴いて
花びら血を噴いて
砕け散るよ風に 花びら雪となり
濡れて朽ちて廃れ 花びら血の色に
枯れて霜置くいら草の刺に
身をさいなんだ喪失の夜よ
凍り付く間もまばたきだけの
愛さえ見えず恋さえ見えず
砕け散るよ風に 花びら雪となり
濡れて朽ちて廃れ 花びら血の色に
花びら血の色に