闇があたしを跨ぐ頃
あたしはやっと吹き返す
あたしの内のお利口さんは
「お好きな様に」と口を噤む
誰かの何かを壊しても
あたしは見えないふりをする
無邪気なあたしが顔を出し
深い罪に身を焦がす
穢れを知らぬことが美徳ならば
素直であることは良いことでしょう?
本能に従うことの何が、呵責なのか。
哀れみなんて止してよいらない。
偽善者に仕立てあげるつもり?
快楽に身を投じることが
そんなに悪いことかしら。
籠の扉を開け放ち
まだ見ぬ深みへ手を伸ばす
あたしの内のお利口さんは
「おやすみなさい」と眠りにつく
何が罪でどれを罰とするかなど
あたしのみがわかれば良いことでしょう?
罪と罰は蜜の味だもの、舐めたいでしょう。
どんな味の喜びだとしても
幸福だと仕立てあげるつもり。
快楽に身を投じることが
そんなに悪いことかしら。
ひかり溢れる現世で
生きる価値などとうに無い
大罪を背負い、そして尚求める
明日は続く。
愛して欲しいと心から願うわ
愛でるもので仕立てあげるつもり。
快楽に身を投じることが
そんなに悪いことかしら。
快楽に身を投じることが
そんなに悪いことかしら。