街を飾るハイカラな幟 揺れて
砂利を潰す下駄の音が ホラ騒いでいる
時代を宿す紙吹雪 舞い散り
ひらりひらり 貴方を掠めた
刹那の日々 積み上げ
絡みつく首枷
貴方は今何を求めてる
紅雨に抱かれながら
憂き世 嘆いたとて
咲き乱れるは貴方
咲
手の鳴る方へ
向かえ
貴方の思いの在るまま
天が紅粉連れて
未だ見ぬ後世
可能性
催花雨の中
貴方が咲かせ 咲かせ
天を分つ一筋の飛行機雲
貴方はただ眺めていればいいのでしょうか?
遠く遠く遠い空の下で
流れる血があるのに
躊躇いに飲み込まれながら
吐く言葉はまだら
自分に言い聞かせるように
その目に映り込む環状
影をかたどった森羅万象
貴方の目が ほら捉えた
全て新しい風景
手の鳴る方へ
向かえ
現世を嘆くのならば
抗い続けて
求める声は
其れは
生命が掲げる音色
聞こえますか?
ポツリポツリ 黒い雫
形見の雲 涙
貴方はどんな思いを抱く?
この時代の中で
降りしきる片時雨
どちらも道標
貴方誘うは貴方自身
かごめかごめ 鳥は
舞い散る花びらに
見事な羽を伸ばす
手の鳴る方へ
向かえ
あなたの思いの在るまま
天が紅粉 連れて
未だ見ぬ後世
可能性
催花雨の中
あなたが 咲
手の鳴る方へ 向こうへ
新しい刻を打つ音が
鼓動 弾ませて
その生命の運命を
常無き風と戯れあって
貴方が咲かせる
花は何を願う?
咲かせ咲かせ