5分後に 世界中の雨が ここへ降り注いだら
気付かれないように 慎重に 息を吐くの
助手席から眺める夜景は 白く滲んでいて 理由は誰も 知らない
いつからだろう どこからなの
雨が降っているの 空は見えなくて
頬を濡らしていく 風が止んだら
瑠璃色の傘を差して あてもなく 虹を渡るの
幾千億の雨粒に映る私の目と 一粒の涙に映る世界の雨と
アイドリングが落ちたら 世界の音が聴こえて 気付いたの今 泣いていた
どこまででも 行けるはずと思ってたの
胸の地図は濡れ果てて
これ以上はもう 怖くて前に踏み出せない 瞼閉じて 祈るの
街路灯の橙色の優しさを 朝が奪い去る前に
ドアを開けたら 貴方はいない
瑠璃色の傘を差して さよならの 虹を渡るの