足をぶらつかせて 夜のアカリ見た
季節の変わり目に 街はまた誰かを攫っていく
変わっていかなきゃな 縋っていかなきゃな
置いてけぼりの昨日の 私は泣いたりしてるかな
短めのスカート 長めの袖口
身に纏ったどれも 目立っちゃって
しょうがない
無理やり咥えた 灰色のモノローグ
詰まっちゃって
生きづらそう …嘘
未来には期待しない そんな感じで生きてみたい
すぐに放って忘れたい 囚われたりしないように
君と踊って明かしたい そんな感じで生きてみたい
顔を拭ってしまいたい 誰も私を知らない
世界に そんな世界に連れていってよ ねえ
暇を持て余して 夜のアカリに身を
寄せ合う人の影 溶かした嗚咽を泳いでく
狭くてちっぽけな こんなレンズ越しじゃ
少し深い世界は 見ることができないのかな
きつめの襟元 長めの前髪
身に纏ったどれも 窮屈で
しょうがない
名前の並んだ 白色のモノローグ
苦しんでいるのは …誰
悪い人なんていない そんな正義に囲まれて
私は精一杯走る 生き苦しく走ってゆく
君は私を知らない そんな感じで生きているの
せめて夢を見ていたい 全て忘れてしまう
世界に そんな世界に連れていってよ
何かが不満で納得できなくて
何かが不安で情けなくたって
抜け出して傷付くことは怖いの
街で見た淀んでる空に
夢で見た不可解な色に
どうしてこんなに焦がれているの
未来には期待しない そんな感じで生きてみたい
すぐに放って忘れたい 囚われたりしないように
いつか私も君も 空気のなか馴染んでゆく
知らない間に同じ 「私」が生まれてゆく
世界で そんな世界で待たないでよ
こんな世界 連れ出してよ ねえ