VALSHE「箱庭シンドローム」歌詞

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「箱庭シンドローム」歌詞

歌手:VALSHE
作詞:VALSHE
作曲:doriko


ありふれた幸せを当たり前に望もう
恥ずべき事はないと あなたは言っていた
魚が空を飛べず 鳥が泳げないように
私の分相応を教えてくれた

少しずつ作り上げられた世界の歪さにはまだ気づけないまま
不自由のないことは自由なんだと そう言って私を閉じ込めた

調律の狂った音を弾く孤高のピアノ奏者
誰もがあなたを称賛するでしょう
だから好きなだけいっそ死ぬまで自作自演の箱庭で演じていればいい
あなたのためだけに歌っていたい嘘などなかった
ふたり離れずにいられるのなら
でも歌えもしない小鳥なんてあなたは望まなかった
あの日から時間は止まったまま

塵積もる柵の切れ間に ゆっくりと手をかけ
飛べたとして 何が変わるでもなく
根も葉もない充足に襲われるだけ

染み込んだ色は鮮やかさを増した 手遅れな物事は確かにあって
身勝手に塗りつけられた行為の理由を探している バカみたいね

そう ありふれた幸せを当たり前に望もう
恥ずべき事はないと あなたが教えてくれたでしょう
息の仕方も歩き方もいまさら変えられない
でも今はじめて「幸せ」の意味を感じられた

調律の狂った音を弾く孤高のピアノ奏者
誰もがあなたを取り囲むでしょう
ねえ好きなだけいっそ死ぬまで自作自演の箱庭で演じていればいい
いつの日か二人になりたかった それも儚い夢
声にならない声を張り上げる
最後の瞬間まで私たちは一人と一人だった
さようなら
あなたを愛していたわ


アルバム「PRESENT」収録曲


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