あべりょう「つけあがり」歌詞

つけあがり　つけあがり　相手の寛大さにつけこみ増長する諸君

寛大さを過大評価し　甘える範囲を拡張し
試し行為をエスカレート　わがままを加速させてゆく

優しさに慣れて　当然のように更なる優しさを
要求し　それを拒んだら　烈火の如く怒り出す

ヨチヨチと歩く子供に手を貸し　「自分でできる」と手を払われて
おろおろと歩く老婆に声掛け　「老人扱いするな」と言われ
頭下げ謝罪までしているのに　「オマエじゃダメ！上司呼べ」と言われ
パンと病院を寄付した村には　ペンと学校も欲しいと言われ
拳を振り上げた

人の心は螺旋(らせん)を描き　成長してゆくものだから
「安心」と「不安」、「依存」と「自立」を見守りたもう
「買って！」と言われて与えたら　それは「甘やかし」になるけど
「聞いて！」と「甘え」てきた時は　褒めて　育てたもう

我が寛大さにつけこみ　増長する諸君
つけあがり　つけあがり　つけあがりたもう