偽りの装いは好きじゃない
君はそんな瞳をしていた
飾り気ない その笑顔に
僕は一瞬で恋に落ちた
横殴り 雨降る遊園地も
纏わりつく 蒸し暑さも
溶けていった かき氷も
君がいれば何でもよかった
薄紫の浴衣姿が
いつまでたっても脳に焼き付いて
離れないよ ねえ僕はどうやって
生きていけばいいのだろう?
夜空に光って落ちた花火とともに
大粒の涙がこぼれていく
ただ心が痛くて… 息苦しくて…
夜空に咲いて散る花火のように
消えてしまえれば楽だろう
もう君に会えないなら
今 世界の終わりが訪れたって
構わないや
押し寄せる人混みに
妙な静けさを覚えるんだ
気づけば頬を伝う光るものが
残酷な現実を突きつけてくる
揺れるピアスに巻かれた茶色の髪
また残像に重ね合わせるけど
地球の端から端まで探しても
見つからないこと分かってる
夜空に咲いて散る花火のような
愛の記憶に締め付けられる
もう君に会えないなら
明日の朝が来ても来なくても
構わないや
闇夜で誰かを照らす花火のように
君は僕の光だった
暗くて何も見えないさ 歩けないよ
もういっそ咲いて消える花火のように
君の全部忘れられたらいいのに
たとえ誰に手を
差し伸べられたとしても今は
立ち上がれないや