東の海に舟を浮かべて
誰より早く朝を迎えに
風が便りを運ぶと言うなら
僕に宛てた風は吹いていない
あなたのために祈る事なら
今の僕にも許されるでしょう
流れて流れて漂う先で
懐かしい日々を思い出してる
悲しみが友の様に語りかけてくる
永遠に寄りそって僕らは生きていく
数えきれない人の涙で
夜明け前の海は今日も蒼い
あなたの欠けた世界は今や
無秩序にただ組み立てられて
ギリリギリリと軋みながらも
それでもまた再び動きだす
この季節咲き誇る白い花を摘んで
波の間にあずけようあなたに届けばいい
いつもの様に赤い日傘を
差したあなたが拾ってくれたら
鐘の音が岬を臨む教会から響く
美しいシスターの祈りを乗せ人の心にも
時間の移りを優しく告げていく
悲しみが友の様に語りかけてくる
永遠に寄り添って僕らは生きていく
西の海まで舟は流れて
たそがれと一緒に沈めばいい
明日になったら会えるのかなー