昨日の嵐が嘘のよな日差しさしこむ朝
行き交う人々慌ただしく仕事場へ向かう
色とりどりのシャツやジャケットまるで虹のよう
冬支度の用意はいいですか
今日はどんなお客さんが来るのかな弟よ
隣町のお嬢さんあのドレスを仕上げに?
看板立てて一日が始まる
おやまああなたが噂の
雪のよに白いツバメさん
今日はどんなご用件?
フムフム黒いジャケットを
街のはずれの小さなテーラー
測って裁って縫ってほどいてぱたっとはたけば
夢は町中おしゃれにすること
広場の銅像も教会の十字架も
出来上がりは二十日後の予定で
冬の女王がやってくる前に
お代はそのときにお持ちください、ツバメさん
あなたはとても誠実そな顔をしているから
お会い出来て光栄です
ムッシュー・ツバメ、もうひとつ
ついでに革の手袋はいかが?