硝子の夢に描いて
その温もりに抱かれて
微かな声に目覚めて
「私ヲココデ殺シテ…」
浮かび上がるその姿は
現実の中でどれだけ求めても僕には戻らない
思い出せないはずの消えた記憶が僕をまた狂わせてゆく
「忘レナイデ」そんな消えた言葉が甦る
“君は誰なの…”
割れた硝子を集めて
パズルのように合わせて
震えながらこの両手を小さく差し出して
光に怯えた僕は抜け出せないまま
僕の腕の中で消えた君の記憶だけが見つからない
君の破片すべて拾い集め僕は何処へゆけばいいの
霧の中で僕を見つめる
君のその眼差しが今なら見える
思い出せないはずの君の姿描きながら忘れないように
割れた硝子のように君は今も叫びながら
ずっと僕の中で
「抱キシメテ…」