ひゅるる ひゅるると 闇を裂いて
外はも虎落笛 素肌を刺す風よ
哀しく別れたあの日 帰らぬ人よ
胸が泣く 空が泣く 命がやせる
めぐる季節の その中で
耐えて 咲いてる おんな花
花吹雪 恋吹雪…
逢いたいの あなた
ちらり ちらりと 燃える灯り
あれは町の灯か 未練の篝火(かがりび)か
瞼を閉じれば浮かぶ あなたの笑顔
髪が泣く 指が泣く 心が寒い
ついてゆきたい どこまでも
すがりつきたい その胸に
花吹雪 恋吹雪…
逢いたいの あなた
はらり はらはらと 雪のように
名残り惜しむよに 散りゆく桜花
ひとりじゃダメなの私 ぬくもり欲しい
すすり泣く しのび泣く あふれる涙
月も朧(おぼろ)の 緋毛氈(ひもうせん)
抱いて抱かれる 夢を見る
花吹雪 恋吹雪…
逢いたいの あなた