女王蜂「十」歌詞

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十 / 女王蜂

「十」歌詞

歌手:女王蜂
作詞:薔薇園アヴ
作曲:薔薇園アヴ


寝静まる部屋に鍵を置いて
起こさないように抜け出した
コンビニが光るこの町の名産品は退屈と意味

やっぱり生まれは選べない
それでもこれでよかったと言える日まで
振り向けないから倒さない 早く着いてよ 夜行バス

まだまだこれから
心と自由はきっとどこかにあるはずだから
まだまだこれから
たのしくするから
そうでしょ?父さん

眠らない街を見下ろせば
どこから来たのか思い出す
たしかあの辺りで降りたっけ 判らないなりに歩いてきた

相変わらず強く生きている
もうすぐシャワーの音が止んで
値段の付いているやさしさを生唾絡めて口移す

まだまだこれから
身体が十字架 だってここまでやってきたんだから
まだまだこれから
たのしくするから
いるんでしょ?母さん

頬ずりキスをして手を繋ぐように
なにもかもを掻き抱くように
祈りも呪いも通じないくらい
やさしい子守唄が口を突いた

「ねんねんころりよ おころりよ」

眠りに就くまえはいつだって
不器用な十字を切るように
抜け出したあの日あの部屋と
あなたたちのことを思ってる


アルバム「十」収録曲


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