僕らは 夢を見たんだね
今も醒めないでいるよ
ずっとさ 一緒にいられる気がしていた
あの空に憧れた
この手と手 繋いで いられたなら
今見ている 景色も違ったかな
君がいたこと 嘘みたいだな
夏の夜空に 浮かべた 君の幻
ねえどうして 君の姿が
今も彷徨っているよ
二人出逢った街で
君と同じ匂いの 人を見かけたよ
この季節になると 思い出す
追いかけた 言葉は空の彼方
君といたこと 嘘みたいだね
花火が照らす 横顔をずっと見ていた
見上げた空は あまりに広く
いつもより近いような気がした
ソーダ水に溶けた 甘い香りが 漂って
夢から醒める
君がいたこと ここにいたこと
花火の音に 消された 君の声
君といたこと ここにいたこと
夏の夜空に 浮かべた 君の姿
消えてく 夏の幻