昨日会った人に
名前を聞き忘れた
あんなふうに
僕は生きたいのに
あんなふうに
僕はいれたらいい
去年と同じ
服に袖を通す
新しい曲も
聞いてない
だんだん
落ちていく陽を
みてる
何度も言おうとして
何度も言おうとして
何度も言おうとして
何度も言おうとした
何度も言おうとして
何度も言おうとした
何度も言おうとして
何度も言おうとして
ひとりにはもう
慣れたはずなのに
こんなにも
声を聞きたいのは
きっとこの
夜が終わるまで
あーこんな夜に
君を連れ出して
その目に映った
光を青さを確かめてみたら?
あーこんな夜は
めずらしく不安で
少しだけだって
思い出してみたら?
答えられない
答えられない
答えられない
放り出してみたら?
あーこんな世界に
君がいることで
少しだけ夜を
やり過ごせたんかな
こんなふうにはもう
いれないと思うんだ
だれも僕のことを知らないのは
きっとこの夜が終わるまで
[ Romaji ]
昨日出会った見知らぬ誰かの生き方に憧れを抱きながら、変化のない日常を淡々と過ごす孤独な少年の内面が、繊細な筆致で描かれていました。何度も言葉を飲み込み、一人でいることに慣れたふりをしながらも、誰かの声を切望する矛盾した感情が夜の静寂に溶け込んでいます。不安な夜をやり過ごすために誰かの存在を必要とする切実な思いが、暗闇の中の微かな光のように揺れていました。夜が終われば自分という存在が消えてしまうかのような危うさが、君という光を確かめることで辛うじて繋ぎ止められていたのです。