薄紅に 染まる想いは
あなたを 遠ざけてしまう
抱きしめたいと 願うほど
この距離が 罪になる
散るならば 咲かぬままで
宵の灯に 人波へ紛れたまま
あなたの横顔見てるだけでは
もう足りなくなってしまった
積もり積もる 澱の中で
一滴落ちた光
幾度目かの季節を超えてまだ
行き先を 失くしたままでいる
薄紅に 染まる想いは
あなたを 遠ざけてしまう
抱きしめたいと 願うほど
この距離が 罪になる
散るならば 咲かぬままで
いつか夢見ていた あの温み帯びた日々は
手を伸ばす前に霞んで消えていった
月冴ゆる虚ろ空
白黒処理の 日常線
感情すらも 省エネで
昨日の続き なぞるフリ
ただ息を潜めた
想定外のノイズが一つ
止まった時が動き出した
世界が色帯びていく
指先に残る余韻は
刹那の夢を仄めかす
愛されたいと願うほど
拭えない 痣になる
夜の帳 明けぬままで
穿って抉って奪いさるまで
喰らって歪んで剥がされるまで
正さなんてとうに捨て去って
堕ちて堕ちてこのまま
鬼となれど構わない
薄紅に 染まる想いは
あなたを 遠ざけてしまう
抱きしめたいと 願うほど
この距離が 罪になる
散るならば 咲かぬままで
指先に残る余韻は
刹那の夢を仄めかす
愛されたいと願うほど
拭えない 痣になる
夜の帳 明けぬままで
[ Romaji ]
秘めた想いが深まるほどに相手を遠ざけてしまう、どうしようもない切なさと美しき背徳感に心が揺さぶられました。季節が巡っても消えない心の澱(おり)の中で、刹那の夢を追い求める一途な情熱が、薄紅色の情景と共に鮮やかに描かれています。正しさを捨ててまで堕ちてゆく覚悟や、愛されたいと願うことで刻まれる消えない痣(あざ)の描写は、あまりにも痛切でした。夜の帳(とばり)が明けないことを願い、苦しみの果てにまで愛を貫こうとする激しい意志が、胸の奥底にまで響き渡りました。