宛名の書けない手紙を
道すがら落としたようで
ポストに戻ったそれらを
無いはずの返事と思ったり
昔話に花が咲く頃に会おうと言った
あの人は今、ガーデニング
夢中だから忘れているだろう
走るペン追いかけるうち
暮れた町には誰もいないな
話せば済む様なこと
たった今また書き直してる
褪せた線、なぞってメロディ
長年住んでたアパートは
取り壊し、マンションになる
終わりの見えてる奇跡を
5分そこらの永遠に刻む
走るペン掴まっていたら
移ろう景色に目がまわるな
過ぎ去ってしまう前に
ここに在ること書き鳴らして
褪せた線、なぞってメロディ
散った点、繋いでメロディ
[ Romaji ]
届かなかった言葉を、音楽という永遠に刻もうとするクリエイターの矜持を感じました。宛名のない手紙が旋律に昇華され、景色が留められていく過程が美しいです。失われていくものへの惜別を抱えつつ、自分を証明しようとする鼓動が伝わりました。点と線が繋がって歌になる瞬間、日常が鮮やかに色付きました。